即動力
即動力
田村淳 SB新書
■ざっくりいうと
ロンドンブーツ1号2号の著者が即動力について解説している本。ちなみに、即動力とは、行動力を越えた行動力2,0のことをいうそう。
■胸にささった文章
・動かないから、悩みは同じ悩みのままずっと存在してしまう。しかし動き出せば、悩みのかたちは変わってくる。そうすれば、少しずつ対処・改善できるようになるんです。(P4)
・人の意見なんてまったく関係ありません。想いがあるなら即動を止める必要なんてない。(P24)
・そこまで動いたから、次の道が見えたんでしょ?(P83)
・「気づき」と「才能」はほぼイコールであり、兄弟のような存在。(P95)
・即動は「ただ闇雲に動けばいい」というものではありません。即動力は「アウトプット力」、その分、そうとうのインプットをしておく必要があるといえるでしょう。(中略)僕が気をつけているのは「食べたことのないもの」、「見たことないもの」、「考えたことないもの」に極力触れること。(P205)
■感想
読了して思ったのは、著者は本当に人生を楽しんでるなぁということ。学生時代からポジショニングを意識し立ち回れていたのは、多分著者を含めて少数の人間しかできないのでは…(少なくとも私は学生時代にポジショニングを意識したことはない)
青学を受験して不合格になったことはニュース等で取り上げられていたが、その後、慶応の大学院を受験していることは知らなかった。そして受験するきっかけも。好奇心を叶えるために即動する姿、素直にうらやましい。
著者はその他にもさまざまな事業を展開しているが、その中でも著者がやろうとしている遺言クラウドサービスの取組に共感した。このサービスを展開することで、死や別れの恐怖から少しは解放されるのでは。今後ニーズがあるビジネスだと思われる。
とにかく著者の即動力が半端なく、異世界の人種のように思えるが、参考になることがいくつもあった。まずは、AIが今後幅をきかせていく世の中で他の人では生み出せない思考を作る必要があること。そのためにはやはり、常に考える・動くの繰り返ししかなく、人と一緒じゃ嫌だと思うようになること。思えば、仕事面ではまだしもプライベートでは全くもって横並びというか自分の意見がないなーと感じる…まずはそこからかなと思った。
あとはマネジメントの類い。後輩には失敗しても行動したことを評価できるようにしたいし、気づきを与えられるような人間になりたい。
色々感想を書いたが、要は人生楽しんだ者勝ちだなということ。好奇心に逆らわず、周りの目にとらわれず、やりたいと思ったことはまずやってみる、ダメなら次を考えるという気楽な心持ちで即動してみたい。
■TODO
・異業界のセミナーやイベントに参加してみる(自分の視野を広げる)(今年中)
・陶芸体験に行く(8月まで)