みんなのレオ・レオーニ展@損保ジャパン日本興亜美術館

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概要

赤い色をしたきょうだいたちの中で、唯一黒い魚の物語『スイミー』。小学校の教科書に掲載され、日本全国で親しまれています。作者のレオ・レオーニ(1910-1999)は、イタリアやアメリカでグラフィック・デザイナーとして活躍した後、『あおくんときいろちゃん』で、初めて絵本の世界に足を踏み入れました。ねずみの『フレデリック』や、しゃくとりむしの『ひとあし ひとあし』など、小さな主人公たちが「自分とは何か」を模索し、学んでいく物語を、水彩、油彩、コラージュなどさまざまな技法を用いて描きました。本展では、ヨーロッパとアメリカを移動し続けたレオーニの波乱の生涯を、作品と重ね合わせながら紹介します。絵本作家、アート・ディレクターとしての仕事、絵画、彫刻など幅広い活動を紹介し、レオーニが子どもの絵本に初めて抽象表現を取り入れるに至った道筋にも光を当てます。

 

感想

絵本の原画展はやっぱり楽しい!原画は印刷では分からない筆遣いや息づかいが見れるので本当に面白いと思う。特にレオ・レオーニは絵本ごとに異なる技法を使っているので、間近に見れて良かった。

 

■「黒いテーブル」シリーズ:月に憑かれたピエロ

絵本とは趣が異なる油彩画。シュールな感じがデ・キリコっぽいなぁと思っていたら、幼少期にデ・キリコピカソの作品に触れる機会が多く影響を受けていた模様。レオ・レオーニっぽくなくて素敵な作品。同じ黒いテーブルシリーズの「遊びの時間」はピカソっぽくてこちらも好み。

 

■はまべには いしが いっぱい

すべて鉛筆だけで描かれている絵本。鉛筆だけなのに石の質感が再現されていてすごい。この作品に限らず、鉛筆や色鉛筆の作品は本当に描写が細かく見事としか言いようがない。

 

フレデリック

レオ・レオーニは「スイミー」が一番有名だと思うけれど、この作品もかなり有名。そういえば昔見た記憶があるなぁ、となつかしい気分になった。勢いでフレデリックのぬいぐるみを購入。

 

つぶやき

損保ジャパン日本興亜美術館は現在建て替え中。初めてここの美術館に行ったときに見た東京の景色やそこで感じた思いが、もう見ること・感じることができないとなるとちょっと寂しい…久々に美術館に行って、初心を思い出せて良かった。東京でがんばろー!と思わせてくれた 美術館なのです。

新館は20年5月にオープン予定。また行ってみよう!