塩田千春展 魂がふるえる

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概要

ベルリンを拠点にグローバルな活躍をする塩田千春は、記憶、不安、夢、沈黙など、かたちの無いものを表現したパフォーマンスやインスタレーションで知られています。個人的な体験を出発点にしながらも、その作品はアイデンティティ、境界、存在といった普遍的な概念を問うことで世界の幅広い人々を惹きつけてきました。なかでも黒や赤の糸を空間全体に張り巡らせたダイナミックなインスタレーションは、彼女の代表的なシリーズとなっています。

本展は、塩田千春の過去最大規模の個展です。副題の「魂がふるえる」には、言葉にならない感情によって震えている心の動きを伝えたいという作家の思いが込められています。大型インスタレーションを中心に、立体作品、パフォーマンス映像、写真、ドローイング、舞台美術の関連資料などを加え、25年にわたる活動を網羅的に体験できる初めての機会になります。「不在のなかの存在」を一貫して追究してきた塩田の集大成となる本展を通して、生きることの意味や人生の旅路、魂の機微を実感していただけることでしょう。

 

感想

以前テレビで特集をやっていて、行ってみたいと思っていた美術展。110分待ちの中、行って来ました!(実際に待っていたのは60分位)

一言で言うと、かなりブッ飛んだ作品たち。「糸」と「赤」が塩田さんのモチーフっぽいのだが、それ以外にも塩田さん本人が浴槽でひたすら泥水をかぶる映像作品だったり、塩田さん本人が4日間断食して斜面を転がる映像作品などなど、かなりヤバい作品がたくさんでした。

現代アートは作者や作品によって好みが分かれると思うのだけど、私にとって塩田さんはちょっと強すぎたかな…

塩田さんは舞台美術も手がけているらしく、その舞台は見に行きたい!と思った。非日常な空間に、塩田さんの非日常なデザインがすごく映えると思う。美術展では過去の舞台映像が流れていたのだが、天井からひたすら長いドレスが飾れていたり、椅子やら鞄やらが吊るされていたり…かなり独特。

今回はほとんど撮影OKという粋な計らい。私も撮りました。


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最後の写真の作品が一番好きかな。時空の反射という作品。

撮影OKはありがたいけど、じっくりと作品を味わう時間が奪われている気がして何だかちょっと勿体ない…

それにしても塩田さんの頭の中は一体どうなっているのだろう。ちょっと草間彌生を思わせる危険さ。ずっといると気が狂いそうになります。

出口に別の作者の作品(部屋)がいくつかあり、賑わっていた部屋に入ったところ、高田冬彦のラブエクササイズという映像作品がちょうど上映されていました。この作品に多くは語りませんが、またまたブッ飛んでる!ますます気が狂いそうになりながら出口に向かったのでした。

 

TODO

塩田さんが手がけた舞台(国内限定)を観に行く(機会があれば)