最強の経営者

骨太な一冊。

アサヒビール中興の祖と呼ばれる樋口廣太郎を主役とした小説。

さすがの行動力。社長業は行動力、決断力、情報収集力、そして何より情熱がないと務まらない。樋口さんはとにかく熱い男である。

 

そして、アサヒビールは文化事業にも力を入れていることを恥ずかしながらこの本で知った。

京都のアサヒビール美術館、素敵すぎます…行きたい場所が一つ増えました。

アサヒビール大山崎山荘美術館

経済を動かす地位にいるからこそできる大規模な文化事業。こういう立場で芸術に参画するのもきっと楽しいんだろうなぁ。

 

本を読んで思ったのは、仕事量の多さ。特に会長職、相談役以降は色んな会の議長や理事を務めている。余生はのんびり過ごしたいと思う私には、異常とも思える大変さ。しかも、今までの業務に関係ない会の議長を任されることもあるので日々の勉強が大事な模様。

こんな偉い人でも努力している(かなり上から目線の言い方だけど…)のだから、下っ端の私はとにかく新しいことも貪欲に挑まねばならないのだと改めて思い知らされた一冊でした。