愛しい人にさよならを言う

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愛しいひとにさよならを言う

石井睦美  中公文庫

 

ざっくりいうと

主人公いつかの視点で描く出会いと別れの物語

 

感想

解説を読むまでは、いつかの母親(シングルマザー)の友人であるユキさん(母と同じアパートの住人)との出会いと別れの話だと思っていたのだが、そうではなく母のいちばんの友達であるチチとの出会いと別れの話だった。チチは残り2割のところでやっと出てくる。ということで大半は母とユキさん(と、いつか)の話になるのだが、この関係性が実に心地よい。一番分かりあえて何でも話せるけど、お互い自立している。

私もこんな関係性の友人がほしいなぁ。大人になってから友人を作るのって難しいけれど。