罪の声

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罪の声

塩田武士  講談社文庫

 

■ざっくりいうと

グリコ・森永事件をモデルにしたフィクション。昭和時代に日本を震撼させた脅迫事件に使われた男児の声が自分のものであると気づいたテーラー屋の主人公と、年末企画のために未解決事件を追うチームに加入させられた新聞記者であるもう一人の主人公。それぞれが別の視点から捜査を始め、真実に迫るミステリー。

 

■感想

読み終わった感想としては、何気ない日常が本当に幸せだなということ。ラストはわずかながらも希望が描かれているが、真実に迫る後半の部分は正直息苦しいほどだった。二人の主人公がある時点で交差するところがすごくドキドキし、その後一気に物語がラストに向けて加速していく。

すらすら読める本だが、登場人物が多くて名前が覚えきれなかった…来年、星野源小栗旬で映画化するとか。ロンドンの町並みなど、映像が映えそうな話なので映画も観てみたいと思った。