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三浦しをん だいわ文庫
■ざっくりいうと
著者曰く「全編がゆるーい日常をつづったエッセイ」。新聞や雑誌に掲載された連載もの、単発もののエッセイを収録している。
■感想
三浦しをんさんの作品は、小説とエッセイでかなりのギャップがある。小説は青春ものからシリアスものまで何でもござれ的なのに、エッセイは途端にゆるーくなる。日常にある些細なできごとを面白おかしく書くので、思わずプッと吹き出してしまうこと数回。家で読まないと不審者になってしまう…
そんな面白さの中にも「祖母の死」(P86)での死生感や、「春のさびしさ」(P131)の何気ない幸せや、「男のかわいげ」(P293)のロマンティックな部分が描かれていて、時にしんみりさせてくれる、そんなエッセイである。
元気のないときにまた読もう。
■TODO
・三浦しをんの別のエッセイを読む(今年中)