みみずくは黄昏に飛びたつ
みみずくは黄昏に飛びたつ
ざっくりいうと
村上春樹と川上未映子の対談集。村上作品のキーワードである井戸の話や長編小説「騎士団長殺し」について、作家としての思いなどを語っている本。
胸にささった文章
・文章は、言葉の響き、目で響きを聞き取れることが大事(p279)
・人を頼るよりは自分の勘を大事にしたほうが物事がうまくいく(p367)
感想
川上さんの事前準備というか、深すぎる考察ゆえ、なかなか深い話が聞けた気がする。特に面白かったのは、川上さんの深い考察にたいして、村上さんがそこまで深く考えていないこと。しかも村上さんは忘れやすいというか過去を振り返らない性格のため、考察にたいしてことごとく「覚えていない」「そうだったかなぁ…」という感じで終わってしまう。
ただひとつ言えることは、村上さんの仕事量は半端なさそうということ。本人は、翻訳は趣味はみたいなものとか、小説を書きたくなったら(その時が来たら)書くとか言っているが、高齢者としての仕事量ではない。ストイックに規則正しい生活を送ることが、膨大な仕事および在宅勤務をこなせる技なのかなと思った。
村上春樹ライブラリーができた暁には絶対行きたい!とテレワークをしながら思う今日この頃である。
TODO
・村上春樹ライブラリーに行く