走ることについて語るときに僕の語ること

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走ることについて語るときに僕の語ること

村上春樹  文藝春秋

 

ざっくりいうと

ランニングという行為を軸にした一種のメモワール

 

感想

春樹さんは毎日ランニングし、年に1回はフルマラソントライアスロンの大会に参加しているらしい。そこまでする原動力は何なのか。

本を読んで思ったことは、春樹さんは走る際の経験や感覚を小説に活かしているんだなぁということ。内省(井戸に入る)したり、壁をすり抜ける感覚だったり。走ることで色んな感覚が生まれるから、走ることが止められないのだと思った。

また、走ることと仕事(小説家)のスタンスが似ていることも影響しているようだ。春樹さんは小説家としての勝ち負け(発売部数や文学賞など)は関係なく、自分が設定した基準に到達できているかを何より大事にしている。

こういう考えって素敵ですよね。私はなんだかんだで他人と比べての勝ち負けや優劣を意識してしまっているから、比較の軸を他人ではなく自分に置き換えたい。

 

最後に好きな言葉を以下に記載。行動しなきゃ!

・たとえそれが実際、底に小さな穴のあいた古鍋に水を注いでいるようなむなしい所業に過ぎなかったとしても、少なくとも努力をしたという事実は残る。結局のところ、僕らにとってもっとも大事なものごとは、ほとんどの場合、目には見えない(しかし心では感じられる)何かなのだ。

・まず重要なことは、ひとつひとつのゴールを自分の脚で確実に走り抜けていくことだ。尽くすべき力は尽くした、耐えるべきは耐えたと、自分なりに納得することである。

 

TODO

・比較の軸を意識する

・日々の仕事を納得のいくものにする(そのためにはどうしたら良いか考える)