琳派と印象派 東⻄都市文化が生んだ美術@アーティゾン美術館

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概要

琳派は、17世紀初めの俵屋宗達、18世紀初めの尾形光琳らによって、日本の都であった京都の町人文化として生まれ、19世紀初めに酒井抱一や鈴木其一らによって、将軍お膝元の江戸(現在の東京)に引き継がれた、装飾的な美感を核として発展した都市の美術でした。
一方、印象派は、19世紀後半のフランス・パリを中心に、マネやモネ、ドガルノワールセザンヌらによって、日常的な経験を通して受ける印象や市⺠生活の喜びを率直に表現する、新しく起こったヨーロッパの近代美術でした。
本展は、日本とヨーロッパ、東⻄の都市文化が生んだ天才画家たちの作品を通して、大都市ならではの洗練された美意識の到達点を比較しつつ見渡そうとする、新たな試みです。当館コレクションの核となる印象派の名画と、初公開となる琳派作品を軸に、国内の寺院、美術館、博物館から代表的な作品を加えた、国宝2点、重要文化財7点を含む約100点の作品で構成されます。東西の美術を、「都市文化」というキーワードで再考する画期的な「琳派印象派展」となります。

 

感想

三菱一号館美術館からのはしごで行ってきた美術展。アーティゾン美術館は行ってみたかった美術館です。やっと行けた!

新しい美術館だけあって照明がすばらしい。

個人的に美術館のポイントが2つあって、ひとつが照明です。美術館によっては、ガラスが反射したり自分が影になったりしてよく見えない作品があるのです…それがものすごく残念。でもアーティゾン美術館はどの角度、どの距離から見ても見えづらいということがなく、すごいなーと思いました。ちなみにポイントのふたつ目はトイレ。トイレはガラス系をメインで扱っている美術館が個性的で素敵。

 

さて、本展は風神雷神図屏風が目玉の一つ。

圧巻!構図が良いんだよな。

後半は所蔵作品がたくさん。やはりコロナ禍だと他美術館からの移動が難しいのだろう。美術館の苦労がうかがえます…

アーティゾン美術館の所蔵作品は、私の好みがたくさん。一部写真撮影OKだったのでパシャリ。

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モネ。色のグラデーションがすごい。

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パウル・クレー

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カディンスキー

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藤田嗣治

 

他にも海の幸とか、有名な作品がたくさん。お腹がいっぱいになりました。