イオンを創った女 ― 評伝 小嶋千鶴子
イオンを創った女 ― 評伝 小嶋千鶴子
東海友和 プレジデント社
■ざっくりいうと
イオン創業者である岡田卓也氏の実姉、小嶋千鶴子氏のお話。元社員で小嶋氏の下で働いていた著者の目線で小嶋氏の功績、人事の考え方、経営哲学が語られている本。
■胸にささった文章
・リーダーとして人を生かし、生かされる上で大切なことは「信頼を得る」ということである。信頼を得て初めてリーダーシップは発揮される。(中略)では、信頼の基礎とは何か。それは、責任感があるかないかである。(P75)
・経営視点でモノを見よ(P101)
・マネジメントは思想であり、知識であり、技術であり、実践である。(P108)
・人間は自発的な意思で働くとき、本当に満足できる仕事をする。(P138)
■感想
まず思ったことは、小嶋氏は常に先を読んで行動する力に長けているということ。意識的に膨大な情報を収集し、かつ、その情報を鵜呑みにせず判断し、そのうえで即実行に移している。この行動力・行動量が小嶋氏のすごさなのだと思った。
そして、自分のビジョンをしっかりもっている。将来なりたい姿や目標をしっかりイメージできているからこそ、自分なりの判断軸ができ、必要な情報を基に具体的に行動に移すことができるのであろう。
正直、小嶋氏のような行動力は持ち合わせていないが、あとでやろうと思わずに小さなことでもまずは行動することを心がけようと思った。
マネジメントする立場になった際や人事部に異動した際に改めて読みたい本である。
■TODO
・10年後になりたい姿を考え、それに向けた行動計画書を作る(GW中)