夫婦幻想
夫婦幻想 子あり、子なし、子の成長後
■ざっくりいうと
ジャーナリストである著者が20年にわたる取材をもとに夫婦の形を問う作品。
■胸にささった文章
・仕事も家庭も完璧を追い求め過ぎないで、自然体で取り組んでいければ(P57)
・孤立は孤独よりも何倍も深刻(P228)
■感想
さまざまな形態の夫婦を取り上げている本書だが、どのような夫婦でも共通して言えることはコミュニケーションが大事ということ。相手を思いやることは大事だが、それは本当に相手が求めていることなのか?相手の考えとはズレた思いやりではないのか?これは想像ではなく実際にコミュニケーションを取らないとわからない。ズレた思いやりは相手にとっても自分にとっても辛い。
本書を読んで感じた、夫婦にとって大事なキーワードは、「ありのまま」「現実を見る」「自立」「コミュニケーション」の4つ。家族ごとに夫婦の形は違うのだから、自分たちなりの家族を描いていきたい。
なお、本書で驚いたのは著者の取材センスである。センシティブなことを質問できる・話せる関係性はどう作っているのか?長年接点をもっているといっても、浮気や暴力といった周囲にはなかなか言えないことを打ち明けられる関係性ってすごいなと素直に思った。
■TODO
・著者の本をもう1冊は読む(今年中)