管理職降格


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管理職降格

高杉良  文藝春秋

 

■ざっくりいうと

銀座デパートを舞台にした物語。主人公は仕事では降格の危機に瀕し、家庭では妻の不倫、娘の万引きなどで家庭崩壊の危機に瀕するという大変な状況のなかでもがくお話し。

 

■感想

高杉さんの小説は会社が舞台のものがほとんどであり、主人公目線もしくは客観的な目線で書かれているものが多い。しかし、本書は珍しく家庭と仕事が半分位の割合で描かれており、また、妻の目線、娘の目線でも描かれているのが特徴的だった。

家族背景が複雑であるがゆえ、現実離れした感が否めないが…もし私が主人公だったら胃潰瘍で入院しそうなくらい激動の人生で大変だなと思った。

個人的には、高杉さんの小説は会社メインの方が面白いですね。